山間部に新築されたNさん宅は、車庫付き平屋建て。
玄関ドアを開くと、すぐ薪ストーブのある土間に続きます。使われているのは秋保石。硬さや耐久性にすぐれ、特に大正から昭和にかけ、建物の土台や壁によく使われた石材です。独特の表情、そして個性的な色合いが特徴で、無垢屋久杉フローリングとともに上質な空間をつくりあげています。LDKは吹抜けで開放感があり、南面の各所にある大きな窓からは、四季折々の山々が一望できるようになっています。室内スペースは余すところなく活用し、収納力のあるロフトは階段で上がれるようになっています。それとは別に梯子を使うロフトがあり、収納スペースに困ることはありません。玄関に下駄箱が見当たらないのは、薪ストーブ後ろのドアにスペースを取っているから。薪のストックは小上がりの下にスペースを作りました。
一歩外に出ると、広いテラスはまるでお洒落なカフェのよう。キッチンからも出られるので、昼も夜も空と繋がりながら食事をしたり、思い描いた時間が過ごせます。車庫は母屋と屋根で繋がっているので、乗り降りや荷物の運び入れにも困りません。考え尽くされた間取りのこだわりの家が完成しました。