Oさんのご両親が所有する築100年ほど経つ小さな平屋は、もともと賃貸住宅として建てられたもの。空室になり取り壊しを考えたものの、柱や梁の傷みが少なかったことから「柱と梁を活かしたい」と、佐善工務店に相談に来られました。ご夫妻はそれまで仙台市に住んでいましたが、立地がOさんの職場のすぐ近くだったこともあり、フルリノベーションして転居することを決めました。
ご夫妻が希望したのは、「二人暮らしにちょうどいいワンルームの家」。そこで建築家・洞口苗子さんは三間続きの和室と縁側をすべてつなぐワンフロアの間取りを提案。自社職人を持つ当社の施工力を加え、古材の趣を活かしつつ高い住宅性能を備えた住まいへ生まれ変わらせました。
玄関から進むと、勾配天井に現しの梁が印象的なリビング・ダイニングが広がります。その周りに使い勝手の良い回遊式のオープンキッチン、扉を設けず段差でゾーニングした寝室を配置。寝室からトイレ・浴室への動線を直線で結び、暮らしやすさを実現しています。
「住み心地が抜群にいいですね。平屋なので全部が手の内にあり、動線に無駄がありません。夫も職場が近くなり、楽になったと思います」と奥さん。広いドッグランでは愛犬が走り回り、家の中では愛猫が梁をキャットウォークに。ご夫妻もペットたちものびのびと過ごしています。
(Reported by Replan)